ボラックスXC

ボラックスの製剤

シワやたるみの改善に効果が期待できる美容施術としてヒアルロン酸注入ですが、実は顎や鼻に注入することによりラインや形を整えたり、高さやボリュームを出したりすることも可能です。

顎や鼻の形成には少し硬めのヒアルロン酸製剤を使用するのですが、それが今回ご紹介していく「ボラックス」という製剤です。

About

ボラックスとは

並べられているボラックス

ボラックスは大手グローバルヘルスメーカーであるアラガン社が製造・販売しているヒアルロン酸注入の製剤です。アラガン社はさまざまなヒアルロン酸注入の製剤を手がけていますが、その中でもボラックスは「ジュビダームシリーズ」の製剤であり、2021年2月に発売されたばかりの新しい商品となります。

ボラックスはアラガン社独自の技術である、VYCROSS(バイクロス)技術を用いて作られたヒアルロン酸製剤で、ヒアルロン酸の網目構造の密度が高いのが大きな特徴です。粘度が高いため形状記憶力も高く、変形しにくいという特性を持っています。

ボラックスには以下のような特徴があります。

  • 粘度が高く硬い
  • なめらかで伸びが良い
  • 組織への親和性が高い
  • 吸水性が低い

それぞれについて詳しくご紹介していきます。

粘度が高く硬い

上記でもご紹介したように、ボラックスはアラガン社の独自技術を用いて粘度を高めて作られたヒアルロン酸製剤です。高分子のヒアルロン酸と低分子のヒアルロン酸をミックスすることでヒアルロン酸同士の隙間を減らすことにより強固な形にした製剤で、密度が非常に高いのが特徴です。製剤がその場に留まるので、しっかりと形をキープすることができ顎や鼻などの形成にとても向いています。

なめらかで伸びが良い

硬めのヒアルロン酸製剤とお伝えしましたが、ヒアルロン酸が持つなめらかさや柔らかな質感はキープした製剤で伸びがとても良いのもボラックスの魅力です。

なめらかで伸びが良いため圧が少なく、細い注射針で注入することができます。施術の痛みやリスクも少なく、体への負担が少なくて済みます。

組織への親和性が高い

ボラックスは体の組織への馴染みも良いことがラットを使った実験で証明されています。馴染みやすいことで仕上がりがより自然になるほか、炎症やアレルギー反応などを起こしにくくなるメリットがあります。

吸水性が低い

ヒアルロン酸は保水力を持つ成分で水を含み膨らむ性質があるため、製剤によっては注入後、時間が経つにつれて必要以上にボリュームが出たり、腫れたりすることがあります。一方でボラックスは密な網目構造を持つため、水分を取り込むスペースがなく吸水性が低い製剤となっています。注入直後のきれいな仕上がりをキープでき、過度なボリュームや腫れが出たり、変形してしまうリスクを抑えることができます。

effects

ボラックスの持続期間

他のヒアルロン酸製剤の効果持続期間の目安が半年ほどなのに対して、ボラックスの持続期間の目安は1年半(18ヶ月)ほどと非常に長いです。

これはボラックスが密度が高く、しっかりと凝固した製剤であるため体内への吸収もゆっくり進むからです。効果が落ちていくスピードもゆるやかなため、顔の印象が急激に変わってしまうことがないのもボラックスのメリットといえます。

safety

ボラックスの安全性

ボラックスは厚生労働省から製造販売承認を取得しているヒアルロン酸製剤です。厳しい認可基準をクリアしているため安心して使うことができます。

また、ボラックスの販売元であるアラガン社は日本で初めて厚生労働省から認可を受けたヒアルロン酸製剤を製造したメーカーです。大手メーカーであり、信頼性が高いのも安心できるポイントの一つです。

About

ボラックスの適応部位

ボラックスの製剤と注入器

ボラックスによるヒアルロン酸注入で特におすすめなのは顎や鼻など、しっかりとボリュームだして形を整えたい部位です。

顎の注入で人気なのは、顎先への注入です。顎をシャープに整えることで、すっきりとしたフェイスラインを形成することができます。口元のバランスを補正したり、横顔に立体感が欲しいときにもおすすめな施術です。

鼻への注入は、鼻に高さを出したいという方におすすめです。鼻の整形というとプロテーゼの挿入など切開を必要とする手術をイメージされるかもしれませんが、ヒアルロン酸注入であれば注射だけで鼻を高くすることができます。ボラックスは粘度が高く、それでいてなめらかな性質を持つヒアルロン酸製剤なのでピンポイントでのボリュームアップが可能です。それぞれの鼻の形にあわせて高さを出し、シャープな形に整えることができます。

また、ボラックスは以下のような部位にも注入することができます。

  • フェイスライン
  • 目元
  • こめかみ

硬めのテクスチャーであるボラックスを使用することにより高いリフトアップを実現することができます。特に目元や頬などは年齢とともに下に落ちてきやすくなる部位です。これらを引き上げることにより、若々しい印象を与えることができます。

ボラックス単独で注入する以外に、ボリューマなど他のヒアルロン酸製剤と組み合わせて施術を行うことも可能です。粘度の異なる製剤を調節しながら入れることで、より理想のイメージに近づけることができます。どのような製剤が向いているのかは医師と相談しながら決めていくと良いでしょう。

merit & demerit

ボラックスのメリット・デメリット

上記の特徴などを踏まえ、ボラックスのメリットは以下の通りです。

  • しっかりと形をキープできる
  • 長持ちする
  • 馴染みがよく自然な仕上がり
  • 安全性が高い

ボラックスの魅力は高いキープ力と持続性、安全性の高さです。硬めのヒアルロン酸と聞くと体への負担が大きそうに感じますが、ボラックスはなめらかさや伸びの良さも併せ持っているため痛みや副作用のリスクが少ないのが魅力です。

ヒアルロン酸とはいえ、体内に注入するものなので安全性が高いのも嬉しいポイントですね。

一方、ボラックスのデメリットとして挙げられるのは以下のような点です。

  • 副作用が出る可能性がある
  • 永続的な効果は得られない

上記2つはボラックス以外のヒアルロン酸製剤にも当てはまるデメリットです。安全性が高く、リスクが低いと言われているボラックスですが副作用が出る可能性はゼロではありません。

  • 内出血
  • 腫れ
  • むくみ
  • 違和感
  • 肌の色味の変化

といった副作用から、重篤な場合はアレルギー反応を引き起こしたり、感染症にかかったりといったリスクも少なからずあることを頭に入れておきましょう。

また、ボラックスをはじめとするヒアルロン酸注入の効果は永続的なものではありません。ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、効果を持続させるためには定期的に追加注入する必要があります。定期的な注入が負担と感じる方や永続的な効果が欲しい方は、ヒアルロン酸注入ではなく切開手術などを検討してみても良いかもしれません。

Flow

ボラックスを使ったヒアルロン酸注入の流れ

ボラックスを用いたヒアルロン酸の注入は以下のような流れで行います。

1.カウンセリング
2.麻酔
3.ボラックスを注入
4.帰宅

注入にかかる時間は10~20分ほどですが、麻酔が効くまでの待機時間や施術後冷やす時間を含めると1~2時間ほどかかります。

ボラックスを注入しているところ

注射のチクッとした痛みと、注入されるときのわずかな圧による痛みがあります。麻酔クリームで麻酔できるほか、ボラックス自体に麻酔が入っている場合もあるので麻酔の方法については事前に確認しておくと良いでしょう。

また、ボラックスは粘度が高い製剤でありながら、なめらかさもあるため細い注射針での注入が可能です。クリニックによってはより痛みの少ない、針先が丸くなった「マイクロカニューレ」という注射針を選択できるところもあるので、痛みが不安な方はそちらを利用するのも良いでしょう。

ボラックスの注入は医師といっしょに仕上がりを見ながら微調整していきます。注入するだけでなく整える作業もヒアルロン酸注入において大切な工程です。

ダウンタイムはある?

ボラックスによるヒアルロン酸注入はダウンタイムはほとんどありません。施術後に出る可能性のある反応や副作用は注射による内出血、腫れ、赤みで、これらは数日で自然に消えていきます。もし目立つ場合はファンデーションやコンシーラーなどで隠しても大丈夫です。

また、馴染むまでは注入部位に違和感を感じることがあります。こちらも数日で気にならなくなります。

ヒアルロン酸注入は施術当日から普段と変わらずいつも通りに生活ができますが、以下のようなことは避けるようにしてください。

  • 激しい運動
  • 飲酒
  • サウナや長時間の入浴
  • 注入部位のマッサージ

これらは内出血が悪化したり、赤みや腫れの原因となってしまいます。中でも。マッサージなど注入部位を強く刺激したり圧迫したりする行為は施術から少なくとも1週間は控えるようにしましょう。

Recommend

ボラックスはこんな方におすすめ

ボラックスがお勧めのの人を説明する看護師

最後に、ボラックスによるヒアルロン酸注入がおすすめな方についてまとめてみましょう。

  • 持続性の高いヒアルロン酸製剤を使いたい
  • 顎や鼻などヒアルロン酸で形を整えたい
  • 安全性の高いヒアルロン酸製剤を使いたい
  • 自然な仕上がりにしたい

ボラックスはヒアルロン酸で顎や鼻などを形成したい方に特におすすめな製剤です。プロテーゼの挿入など切開が必要な手術に抵抗がある方は、まずボラックスによるヒアルロン酸注入からトライしてみるのも良いかもしれません。

製剤の安全性も高く、仕上がりも自然でメリットが非常に多いボラックス。クリニックや病院によって取り扱い状況が異なるので、気になっている方は一度カウンセリングで相談してみましょう。

Price

料金表

ジュビダームビスタ®︎ボラックス 1cc¥54,780(税込)
ジュビダームビスタ®︎ボラックス 0.3cc¥27,280(税込)

Doctor このページの監修医について

脇谷 雄一朗の宣材写真

脇谷 雄一朗 Yuichiro Wakiya

e clinic 大阪院 院長

経歴

略歴

  • 大阪大学医学部医学科卒
  • 武蔵野赤十字病院
  • 大阪市立総合医療センター
    耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 和歌山県立医科大学附属病院
    耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 大阪市内個人美容皮膚科
  • 大手美容外科
  • eクリニック 大阪院 院長就任

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