ボブリフトの目安の本数はどのくらい?医師が解説。

ボブリフトの施術をした女性達のイメージ
リスク・副作用:むくみ・内出血・熱感・違和感・だるさなどを生じることがあります

ボブリフトは、PCL(ポリカプロラクトン)という特殊な糸を皮下に挿入することで、たるみを解消するリフトアップ治療です。メスを使わず局所麻酔下で行うため、ダウンタイムが短いのが特徴です。
ボブリフトは、ほうれい線やマリオネットライン、たるみ、シワなどのお悩みに効果的を発揮します。従来のフェイスリフト手術に比べてリスクが少ないため、多くの方に選ばれています。また、ダウンタイムが短いため、仕事や日常生活にすぐに復帰することができる点も魅力です。
今回は、そんなボブリフトの適切な挿入本数をはじめ、効果やリスク、持続時間、メリットやデメリットについて詳細に解説していきます。

この症例は当院で行った糸リフトの症例です。このように術後からフェイスラインが引き上がっている事がわかります。
切開を必要としないほうれい線、たるみ、シワ改善に興味のある方はぜひ参考にしてください。

糸リフト

ボブリフトの適切な本数は片側4~6本

基本的には、ボブリフトを行う際の糸の本数は片側につき4〜6本が目安です。
ただし、この本数はあくまでも目安ですので、実際に挿入する糸の本数は、カウンセリング時の医師との相談が必要になります。
適切な本数の挿入が行われれば、リフトアップ効果と美肌効果の2つの効果が期待できます。
一般的なリフトアップ治療に使用されている切り込みがあるタイプの糸リフトとは異なり、均一な太さになるよう加工されているため、耐久性が高く安定したリフトアップ効果を発揮します。糸が挿入された皮下ではコラーゲンの生成が促されるため、お肌のハリや弾力がアップするなどの美肌効果が確認されています。

ボブリフトの本数が多すぎる場合

適切本数を大幅に超える本数の糸を挿入した場合、稀に、不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。また、皮膚に負担がかかり、炎症や内出血などのリスクが高まる場合があります。さらに、糸が皮膚に埋没したり糸と糸が絡み合ったりすると、異物感や違和感などの症状が出ることもあります。ほかにも、強く引っぱられすぎることで上手く表情を作れなくなるといった失敗も実際にあります。
高いリフティング効果を求めるあまり、極端に過度な本数を挿入しないように気をつけましょう。

ボブリフトの本数が少なすぎる場合

反対に適切本数に満たない本数の施術の場合、リフトアップ効果が十分に得られない可能性があります。施術本数が少ないほど施術費用も安くなりますが、効果が得られない場合は、再施術が必要になってしまって本末転倒です。少なくとも片側4本程度は挿入することをおすすめします。

糸リフト

ボブリフトの本数で失敗しないための対策

リスク・副作用:むくみ・内出血・熱感・違和感・だるさなどを生じることがあります

施術で失敗しないための対策は、信頼できるクリニックを選ぶことです。
自分では骨格や表情の動きに合わせた適切本数を選択することはできないため、医師に確認してもらう必要があります。
クリニックを選ぶ際には、実績や技術力、口コミなどを参考にしましょう。
また、施術の内容やリスクについても、十分に説明を受けて納得してから施術を受けましょう。

1.自分でも下調べをしておく

施術の種類と効果を理解することで、自分が求めている効果を得られる施術を選ぶことができます。また、失敗例やリスクについて情報収集をおこなうことで、医師とのコミュニケーションを円滑に図ることができるほか、提案される施術が過度なものではないかを認識することができます。極端に少なすぎる、あるいは多すぎる本数を提案された場合には、そのクリニックでの施術は控え、ほかのクリニックで施術してもらうようにしましょう。

2.実際にカウンセリングを受けてみる

カウンセリングでは、医師から施術の内容や費用、リスクについて詳しく説明を受けることができます。また、医師と直接話をすることで、自分の希望や不安を相談することができます。あなたの悩みや不安を理解し、最適な施術プランを提案してくれる医師は信用に値するでしょう。
カウンセリングでは、医師の対応やクリニックの雰囲気などの確認も忘れないでください。自分に合ったクリニックで施術を受けることで、より満足のいく結果を得ることができます。
逆に、対応が不誠実だと感じた場合には避けた方がいいでしょう。

3.症例数の多い経験豊富な医師に施術を任せる

施術を行う医師の技術や経験が、施術の結果に大きく影響します。症例数の多い医師ほどさまざまなケースに対応できるため、副作用のリスクを最小限に抑えることも可能です。
例えば、施術を受ける人の体質によっては、出血や腫れが生じることがあったり、挿入した糸がバランスを崩してしまった結果、一部だけが深いところまで刺さってしまうことで肌の表面がボコッと膨らんでしまったり、逆にくぼんでしまったりします。
症例数の多い医師は、これらの副作用を予防するための知識と経験を持っているため、リスクを最小限に抑えることができます。万が一副作用が発生した場合でも、適切な処置を迅速におこなってくれるでしょう。

糸リフト

そもそもボブリフトとは

ボブリフトの画像

ボブリフトとは、特殊な医療用の糸を皮膚に挿入して、フェイスラインをリフトアップする施術です。
糸を挿入する髪の生え際(こめかみ付近)に麻酔を打ってから糸を挿入します。最後に、挿入した糸を引っ張り上げて固定をすることで施術は完了です。
切開を必要としない施術であり、ダウンタイムも短いため、人気を集めています。
ボブリフトは、たるみやほうれい線などの老化現象が気になる方、フェイスラインをすっきりさせたい方、さらには小顔になりたい方におすすめです。

糸の素材や構造

PCL(ポリカプロラクトン)は、体内に吸収されるまでに時間がかかる素材です。そのため、ほかのリフトアップ治療に比べて持続時間が1年ほど長くなります。また、PCLは最終的に体内に吸収されるため、糸を引き抜く必要はありません。
PCL素材の糸は、これまでのリフト糸としては使用されてきませんでした。これは、コグを作る際に一般的に使用されるカッティング加工法では、太さを均一にすることが難しかったためです。強度の弱い部分が切断されやすいという欠点がありました。しかし、プレス整形技術によるコグをつけることで、糸の強度を最大限に高めることが可能となりました。さらに、このコグが双方向に向いて成形されているため、固定力も優れており、顔の脂肪注入の併用にも適しています。
PCL素材を使ったボブリフトは、持続時間が長く、糸の引き抜き施術が不要なため、ほかのリフトアップ治療に比べてメリットが多いです。

効果の持続期間

ボブリフトは、吸収性の素材を使用しています。吸収性の糸は体内に吸収されてなくなるため、切開リフトや溶けない糸による治療に比べて効果の持続期間が短くなります。
しかし、ボブリフトで使用されるPCLは体内での分解速度が遅い素材であるため、完全に吸収されるまで24ヶ月以上かかり、2年以上も効果が持続するとされています。これは、従来の糸リフトと比べても非常に長い期間です。

ダウンタイム・副作用

もちろん個人差がありますが、ダウンタイムは約1週間とされています。施術後のひきつれや凹みは、術後の多くの方に現れる症状で、施術後約1週間で改善する場合がほとんどですので、施術が失敗したわけではありません。症状が改善するのを待ちましょう。万が一、数週間経っても上記の症状が改善しない場合には、医師に相談してください。

メリット・デメリット

先述した通り、ボブリフトの糸は最終的には体内にコラーゲン成分の生成を促しながら吸収されるため、体内に異物として残らずに美肌効果を発揮できることがメリットです。
また、一般的なカッティング糸のコグと呼ばれる棘の先端は鋭く尖っているため、挿入の際に痛みが生じることがあります。しかし、ボブリフトで使われる糸のコグの先端は丸みを帯びているので、施術中の痛みや挿入後のチクチクとした痛みを感じにくくなっています。
ボブリフトは、切開を必要としない施術であるため、整形に抵抗のある方にも気軽に利用していただけます。
ボブリフトの施術では、体内に吸収される糸を使用するため、安全性が高いというメリットはありますが、その反面で、糸が吸収されることで永続的な効果を期待できないというデメリットもあります。つまり、再施術を必要とするということです。

ボブリフトを検討しているならeクリニックへ

eクリニック大阪の外観

今回は、ボブリフトの効果やリスク、持続時間、メリット、デメリットについて解説していきました。
ボブリフトは、ダウンタイムがほとんどない治療です。ただし、施術直後は腫れや内出血などが出ることがあります。これらの症状は数日で自然に治りますが、数週間経っても改善しない場合にはクリニックを受診するようにしてください。
ボブリフトは安全性の高い施術ですが、リスクもあります。施術前にはリスクや副作用について医師に十分に説明を受けて、また、自分で下調べを行ってから施術を受けるようにしましょう。
施術後にも、医師の指示に従って適切なケアをすることが大切です。
eクリニックでは、今回紹介したボブリフトの施術をおこなっています。症例経験が豊富な医師が多数在籍していますので、安心してご来院ください。
ほうれい線やマリオネットライン、たるみ、シワなどでお悩みの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

糸リフト