小陰唇縮小術
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小陰唇縮小術とは?治療の概要とメリット・デメリットをご紹介
小陰唇とは、陰核(クリトリス)から肛門周囲にかけて存在するヒダ状の皮膚で、幼少期には目立ちませんが、第二次性徴を迎えたあたりから著しい成長を見せるという特徴があります。
それでは、小陰唇縮小術の概要と、メリット・デメリットについてご紹介しましょう。
小陰唇縮小術とは
小陰唇縮小術とは、手術で小陰唇の余分な皮膚を切除し、理想の大きさに調整する治療です。
小陰唇の本来の役割は、雑菌などが外部から侵入しようとした際に膣の入り口をふさぎ、雑菌などの膣内侵入を防ぐというものです。
つまり、小陰唇は女性の体を守る大切な働きをするということですが、この部分が肥大してしまうことで、生活の中で不便さを感じる原因になることがあるのです。
ではなぜ、小陰唇が肥大してしまうのでしょうか。
- 生まれつきの体質
- ホルモンバランスによるもの
- 小陰唇の老化
小陰唇は遺伝子の影響を受けますが、もともと小陰唇が肥大しやすい方の場合では、思春期を境に急激に肥大することがあります。
また、女性器はホルモンバランスの影響を受けやすいといわれ、思春期のホルモンバランスの乱れや妊娠・出産によって肥大することもあるのです。
さらに、加齢によって皮下のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった美容成分が低下すると、皮膚が弾力を失い、小陰唇がたるんで肥大したかのように見えることもあります。
これは体重減でも見られる状態で、急激な減量によって小陰唇にたるみが生じると、何となく肥大したように見えることがあります。
ただし、小陰唇が肥大する詳しい原因については未だ究明されていないというのが本当のところです。
メリット
小陰唇の肥大で自覚を持ちやすい症状、それは痛みや違和感が出やすいということです。
それは、小陰唇が理想的な大きさに留まっている状態であれば、下着や衣類による擦れを感じる可能性は低いのですが、小陰唇が肥大してしまうと、下着や衣類による擦れだけではなく、下着によって引っ張られることで痛みを感じることもあるのです。
また、雑菌が繁殖しやすい状態になって、デリケートゾーン特有の嫌な臭いが発生する原因になることもあります。
そして、小陰唇が肥大することで下着の擦れ面積が広がると、その刺激によって黒ずみが生じるといったトラブルに発展こともあります。
さらに、排尿しにくい、パートナーとの性交時に小陰唇が膣内部に巻き込まれてしまうといったトラブルが起こることもあるため、このような状態はいち早く解決しなければなりません。
このような悩みは、小陰唇縮小術を受けることで一気に解消できるのです。
また、小陰唇手術は入院の必要がなく、日帰りで治療を受けられるという点も、メリットとして捉えることができるでしょう。
小陰唇の肥大は、そのまま放置していて改善できるものではありませんので、悩んでいるのなら、この機会に小陰唇縮小術を受ける方向で検討してみると良いでしょう。
デメリット
小陰唇縮小術にはいくつかのデメリットがありますが、筆頭に挙げられるのが、左右差が生じる可能性があるということです。
小陰唇はもともと左右対称ではなく、多少の誤差はあります。
しかし、治療を受けたことで左右差がより強調されてしまう可能性がゼロではないのです。
また、切除部分が大きすぎると、思っていた以上にサイズが小さくなってしまい、排尿トラブルを引き起こすリスクもあります。
ただし、信頼と実績がある美容外科で治療を受ければ、これらのトラブルは回避できます。
そしてもうひとつ、小陰唇縮小術でできるのは、小陰唇のサイズを調整するということで、黒ずみを解消できるものではありません。
この点を知っておかないと、ダウンタイム後に患部が落ち着いた際に、「失敗した」と感じることがありますので、注意が必要でしょう。
Recommend
小陰唇縮小術は以下の方におすすめです。
- 小陰唇が大きいせいで下着や衣類の擦れで痛みを感じる
- 性交時に膣内に巻き込まれて痛い
- 左右の大きさが違う
- 水着や下着の着用時に膨らみが気になる
- 小陰唇がシワシワになって広がって見える
- デリケートゾーンの臭いやかゆみを改善したい
- パートナーに小陰唇の大きさを指摘された
これらの中にひとつでも気当てはまるものがあるなら、小陰唇縮小術を検討しましょう。
小陰唇は、本来であれば体を守る大切な役割を担っていますが、肥大してしまうと下着や衣類の擦れで痛みが出る、性交時に痛みがあるといったトラブルの原因になることがあります。
見た目の問題だけであれば我慢できても、実際に痛みが出てしまっている状態では、日常生活やパートナーとの性生活に支障をきたすため、少しでも早い改善を目指す必要があるでしょう。
また、デリケートゾーン特有の臭いが強く出てしまった場合では、他人にそれがわかり、恥ずかしい思いをする可能性が否めません。
小陰唇縮小術は、1回手術を受けれれば、その後に再手術を受ける必要はありません。
小陰唇に問題を抱えている方は、まずはカウンセリングを受けてみて、治療について検討してみてはいかがでしょうか。
Cautions
小陰唇縮小術の注意点
小陰唇縮小術を受ける際には、以下の点に注意してください。
カウンセリングで自分の希望をしっかりと医師に伝える
小陰唇縮小術は、余分な皮膚を切除する治療であるため、一度治療を受けると、元の状態に戻すことが困難になります。
上記でも触れましたが、お客さんと医師の間にイメージ違いが生じていると、お客さんの希望通りに仕上がらず、後悔することにもなりかねません。
そこで大切なのが、カウンセリング時にお客さんの希望をしっかりと医師に伝えておくということです。
特に、切除部分が多すぎた場合では、排尿トラブルなどを引き起こしやすくなります。
そしてそうならないためには、お客さんと医師が同じイメージを共有した上で治療を受けることが何よりも大切です。
また、小陰唇縮小術はデリケートな治療であるため、医師の技量によって仕上がりが左右されるという点も、知っておかなくてはなりません。
たとえば、知識と経験が少ない医師が治療を担当した場合では、経験値の少なさからどれくらいの切除が適切なのかわからず、必要以上に切除してしまうリスクがあります。
一方、知識と経験が豊富な医師が治療を担当すれば、そのようなトラブルのリスクはほぼありません。
優秀な医師かどうかは、カウンセリングが丁寧か否かで判断できますので、できるだけ丁寧にカウンセリングを行い、デメリットについての説明を行う医師を選んで手術を受ける必要があるでしょう。
黒ずみを改善できないことを頭に入れておく
小陰唇縮小術では、余分な皮膚を切除するため、その分だけ黒ずみ部分を減らすことはできます。
しかし、小陰唇をすべて取り除くものではないため、残った部分には黒ずみがそのまま残ります。
とはいえ、余分な皮膚を取り除くことで黒ずみ部分が減れば、治療以前よりも黒ずみが目立たなくなる効果は得られるでしょう。
ダウンタイムについて
小陰唇縮小術は手術で小陰唇の一部を切除する治療であるため、ダウンタイムがあります。
小陰唇縮小手術の所要時間はおよそ20分~40分程度で、手術終了後に休憩し、出血が落ち着いているようならそのまま帰宅という流れになります。
また、手術直後からガードルとナプキンで圧迫固定を行いますが、手術後7日目で行う抜糸後には圧迫固定が外れます。
それでは、ダウンタイム期間中の注意点についてご紹介しましょう。
入浴
小陰唇縮小術から3日間は、シャワー、入浴ともに行えません。
また、手術後3日が経過すると、出血が減り、この状態が確認できれば軽くシャワーを使用することができるようになります。
ただし、回復スピードは人によって差が生じますので、痛みが強い、シャワーがしみるなどの場合では、しばらく様子を見る必要があるでしょう。
そして術後1週間が経過して抜糸が完了すると、出血はほとんど見られなくなって入浴が可能になります。
とはいえ、長時間の入浴は血液循環が良くなって、出血の原因になることがありますので、入浴する際にはややぬるいと感じるお湯で、なるべく短時間で済ませることが大切です。
もちろん、サウナや岩盤浴も血液循環を良くする行為ですので、術後1週間程度は控えましょう。
トイレ
小陰唇は尿道のすぐ近くにあるため、手術後のトイレが気になるかもしれません。
しかし、小陰唇縮小術後のトイレは、治療以前と同様に行え、毎回消毒液などで消毒をする必要もありません。
ただし、尿が患部に付着すると雑菌が繁殖する原因になりますので、紙のトイレットペーパーで拭き取った後には、ウエットティッシュなどで清潔に保つ工夫は必要になります。
また、ウォシュレット付きのトイレなら、毎回洗い流すことで清潔な状態を保てますので、ウォシュレットがあるなら上手に活用してみると良いでしょう。
性交
小陰唇縮小術後の腫れや内出血は、術後1週間程度続きますが、抜糸後には急速に回復に向かいます。
そして、ここで気になるのが「性交はいつから?」ということなのではないでしょうか。
腫れや内出血が治まったとしても、傷口はまだ回復途中ですので、性交は術後1カ月程度控える必要があります。
パートナーが治療を知らずに性交を求めてくることがあるかもしれませんが、そのようなときには正直に治療を受けたことを打ち明けるか、しばらく合わずに過ごすなどの対策が必要になるでしょう。
自転車やバイクの運転
治療後1カ月程度は、まだ傷口が落ち着いていないため、自転車やバイクの運転は控えましょう。
また、激しいスポーツも傷口に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療後1カ月程度は控えてください。
なお、歩行はいつも通り行ってかまいませんが、長時間の歩行はなるべく避け、なるべく安静に過ごすことを心がけましょう。
Downtime & Cautions
ダウンタイムや注意事項
副作用
だるさ・熱感・痒み・浮腫・発熱などを生じることがあります。
○糸が露出する *糸が露出している場合はクリニックで除去しますのでご来院ください。
○傷が開く *稀に縫合創が開くことがあります。
性交は1か月程度(7days法の場合は1週間程度)お控え下さい。
*万一開いた場合は早めの処置が必要です。
【ごく稀に起きることがある】
冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショック・呼吸困難・頭痛・蕁麻疹・などを生じることがあります。
皮膚の硬化、血腫、傷痕、感染(化膿)など
腫れ・痛み等
施術後、感度が一時的に上がりすぎたり、下がることがあります。
腫れ 施術後およそ1週間で大きな腫れは引き、徐々に浮腫がなくなっていきます。完成は約6ヶ月です。
内出血 1週間で消失していきます。
傷跡 術後1~2か月は赤みが分かることがありますが、徐々に目立たなくなっていきます。
違和感 手術による炎症のためはじめは硬く、つっぱった感じが気になることがありますが経過とともに気にならなくなってきます。
また、傷が治る過程でかゆみを生じることがありますが、徐々に軽快します。
注意事項
Vライン下部~Iライン(手術部位周辺)の毛を剃ってください。
ガーゼとガードルを着用し、回復室で座りながら30分間陰部の圧迫をします。
その後、止血の状況を医師が確認し問題なければご帰宅します。
性交渉は1カ月後より可能です。
術後の過ごし方
ガードル・ナプキンは術後7日目まで着用し圧迫します。
7日目 患部の状態の診察と抜糸をします。
※術式によっては抜糸はありません。
Faq
小陰唇縮小術のよくある質問
小陰唇縮小術は保険適応になりますか?
基本的に小陰唇縮小術は、保険適用にはなりません。小陰唇縮小術とは、女性器の小陰唇(ビラビラの部分)の余分な部分を切除して、小陰唇の形を整える施術であり、自由診療となるため、全額自己負担となります。
入院は避けたいのですが、しなければなりませんか?
小陰唇縮小術は日帰りでできる手術ですので、入院の必要はありません。ダウンタイムがしばらく続くため、普段の生活のなかでいくつか気をつけていただくことがあります。切開術で行いますので、術後2〜3日は痛みや腫れのピークがきます。そのため、傷口の開きやダウンタイム悪化のリスクを避けるため、飲酒や激しい運動は避けてください。
手術後不感症になるリスクはありますか?
施術後、しばらくは感覚や感じ方が薄くなる可能性があります。ただし、日にちの経過で徐々に改善されるものですので、後遺症として不感症になることは基本的にはありません。不感症などがご心配の方も、どうぞお気軽に医師までご相談ください。
クリトリス包茎の手術も一緒にできますか?
小陰唇縮小術とクリトリス包茎の施術を同時にすることは可能です。小陰唇とクリトリスの包皮は繋がっているため、小陰唇が大きいとクリトリスの包皮も余り、包茎になる傾向があります。余分な部分を同時に切除することでより綺麗な印象になります。また、恥垢が溜まりにくくなったり、感度が上がったりするメリットもありますので、クリトリス包茎が気になるという方も、どうぞお気軽にご相談ください。
仕事にすぐ復帰できますか?
小陰唇縮小術は、術後のダウンタイムがあります。しかし、術後翌日であっても、軽い仕事であれば問題なくできる場合もあります。仕事の内容にもよりますが、数日休みをとっていただくほうがおすすめな場合もあります。術後の過ごし方を含め、医師からしっかりとご説明させていただきます。
気になる黒ずみも改善できますか?
小陰唇縮小術は余分な部分をカットする術式のため、カット部分に黒ずみがあれば改善できます。しかし、カットしない部分に黒ずみがある場合は、別の施術と併用していくのがおすすめです。過度な切除はリスクもあるため、黒ずみが気になる範囲が広い場合には、他の施術と併用しながらアプローチすることが大切です。
Price
料金表
婦人科形成 小陰唇縮小術 外縫い | キャンペーン価格 88,000円(税込) |
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片側料金 61,600円(税込) | |
モニター価格 76,780(税込) |
婦人科形成 小陰唇縮小術 中縫い | キャンペーン価格 154,000円(税込) |
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片側料金 107,800円(税込) | |
モニター価格 109,780円(税込) |
Doctor このページの監修医について
脇谷 雄一朗 Yuichiro Wakiya
e clinic 大阪院 院長
経歴
略歴
- 大阪大学医学部医学科卒
- 武蔵野赤十字病院
-
大阪市立総合医療センター
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 -
和歌山県立医科大学附属病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 - 大阪市内個人美容皮膚科
- 大手美容外科
- eクリニック 大阪院 院長就任