モントゴメリー線除去
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モントゴメリー線除去とは
乳輪部分にあるブツブツはモントゴメリー線と呼ばれ、この線を手術で取り除くのがモントゴメリー線除去です。
それでは、モントゴメリー線除去の概要と、メリット、デメリットについてご紹介しましょう。
モントゴメリー線除去とは
モントゴメリー線はもともと乳輪部分にあるものですが、目立つ方がいる一方で、目立たない方もいます。
ではなぜ、人によってこのような違いがあるのでしょうか。
まず、モントゴメリー線は皮脂分泌を行う線で、皮脂が分泌されることで乳輪の乾燥を防止する働きがあります。
乳輪にはアポクリン線とエクリン線もありますが、これらは汗腺であるため、皮脂分泌はしません。
一方、モントゴメリー線は皮脂腺であるため、皮脂を分泌させて乳輪を保護する働きがあるのです。
また、モントゴメリー線から分泌される皮脂には特有の臭いがあり、この臭いを頼りに、赤ちゃんが母乳放出の場所を見つけるサインとなっていると考えられています。
つまり、女性のモントゴメリー線は、妊娠、出産、授乳を経験した方のほうが、より目立ちやすくなる可能性があるということですね。
モントゴメリー線は女性だけでなく男性にもあるもので、それが目立つからといって、健康被害が起こるわけではありません。
むしろ、上記でご紹介した通り、モントゴメリー線に大切な役割があるのです。
とはいえ、乳輪にブツブツとしたモントゴメリー線がたくさんあったり、大きいモンドコメリー線が目立ったりすると、乳輪の美観が損なわれてコンプレックスになることもあるでしょう。
そして、そのようなコンプレックスでお悩みのお客さんにおすすめなのが、手術でモントゴメリー線を取り除くモントゴメリー線除去なのです。
メリット
モントゴメリー線除去を受けると、乳輪が美しく整うというメリットがあります。
特に凸凹としたモントゴメリー線が複数あると、乳輪部分にイボができたように見えてしまうことがありますが、手術で切除してしまえば凸凹が目立たない乳輪を目指せます。
また、モントゴメリー線は皮脂腺であるため、乳輪付近に皮脂による吹き出物ができやすい悩みも、モントゴメリー線を取り除くことで解消できるのです。
さらに、モントゴメリー線除去は大掛かりな手術ではないため、モントゴメリー線ひとつ当たりの除去時間が5分~15分程度と、短いというメリットもあります。
なお、モントゴメリー線除去は乳頭縮小術と同時に行うことが可能で、2カ所を同時に治療することで、より美しくバランスが良いバストを目指せます。
治療の併用についてはカウンセリングで相談できますので、乳頭にも悩みがある方は、医師に直接相談してみてはいかがでしょうか。
デメリット
モントゴメリー線は、ひとつずつ独立しているため、治療ではひとつずつ切除しなければなりません。
また、治療の費用はモントゴメリー線除去にかかる費用の表示は、モントゴメリー線ひとつに対する費用ですので、複数を除去したい場合には、費用がかさむ可能性があります。
さらに、モントゴメリー線は皮脂腺であるため、すべてを取り除いてしまうと皮脂分泌がストップし、乳輪や乳頭の保護機能が弱まります。
そしてもうひとつ、今後、妊娠や出産、授乳の予定がないなら別ですが、予定があるのなら、授乳が完了した時点で治療を検討したほうが良い場合もあります。
それは、モントゴメリー線は授乳時に赤ちゃんが乳首を探す際の臭いを発生させているからです。
この点については、医師の判断によりますので、詳細についてはカウンセリングで確認してみると良いでしょう。
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モントゴメリー線除去はこんな方におすすめです
モントゴメリー線除去は以下の方におすすめです。
- 美しい乳輪にあこがれている
- 他人と比べて乳輪のブツブツが多いような気がする
- 乳輪のブツブツが以前よりも大きくなってきた、もしくは数が増えた
- 授乳以前の乳輪を取り戻したい
乳輪にモントゴメリー線のブツブツがあるだけで、バスト全体に印象が変わります。
特に妊娠前にはモントゴメリー線が目立たなかったのに、妊娠後にどんどん目立ってきたとなると、授乳完了後にはきれいな乳輪に戻したいと考えますよね?
そのような方は、コンプレックスを解消するためにも、この機会にモントゴメリー線除去を検討してみると良いでしょう。
Cautions
モントゴメリー線除去の注意点
モントゴメリー線除去を受ける際には、以下の点に注意してください。
治療後に乳輪の形が変わる可能性
モントゴメリー線は皮膚を切開する治療であるため、治療後には多少の傷跡が残る可能性はありますが、その傷跡は時間の経過ととも薄く目立たない状態になります。
また、モントゴメリー線を切除すると、これまで気になっていた凸凹をなくすことはできますが、切除数が多い場合には、乳輪の形が多少変わる可能性があるのです。
モントゴメリー線切除をお考えなら、仕上がりをシミュレーションしてから治療を検討する必要があるでしょう。
なお、仕上がりのイメージはカウンセリングで医師から説明がありますので、ぜひ参考にしてください。
治療に慣れた医師に任せることが大切
モントゴメリー線除去は、それほど難易度が高い治療ではありませんので、治療におけるミスは少ないでしょう。
しかし、経験が少ない医師が治療を担当してしまうと、除去する必要がなかったモントゴメリー線まで取り除いてしまい、乳輪や乳頭が乾燥するといったトラブルに発展することがあります。
また、モントゴメリー線除去と乳頭縮小術を併用する場合では、医師のセンスが問われることになりますので、やはり経験が少ない医師に治療を任せるのは危険でしょう。
つまり、モントゴメリー線除去をお考えなら、知識や経験が豊富で、治療に慣れている医師に任せることが大切だということです。
黒ずみ解消には他の治療との併用が必要
モントゴメリー線は皮脂腺のみを取り除く治療であるため、黒ずみ解消は行えません。
ブツブツとともに乳頭や乳輪の黒ずみを解消したいなら、レーザー治療などと併用する必要があります。
これを知らずにモントゴメリー正除去を受けてしまうと、がっかりすることになりかねません。
黒ずみ解消についての治療についても医師に相談できますので、カウンセリングをしっかりと受けた上で適切な治療を確認し、治療に踏み切ることが大切でしょう。
ダウンタイムについて
モントゴメリー線除去の傷口は小さく、治療後しばらく経てば、傷口は目立たない状態にまで回復します。
しかし、手術である以上ダウンタイムがあり、その期間中には生活の中で注意すべき点があるのです。
治療時間は、モントゴメリー線ひとつに対して5分~15分程度、強い腫れや内出血は治療後3日間程度続きますが、7日後の抜糸が完了すれば、腫れや内出血は徐々に治まっていきます。
それでは、モントゴメリー除去におけるダウンタイム期間中の注意点をご紹介しましょう。
入浴
モントゴメリー除去では、皮膚を切開・縫合するため、抜糸が完了するまでは多少の出血が見られることがあります。
そして、ここで注意していただきたいのは、シャワーや入浴なのです。
治療後3日間が経過すればシャワーの利用は可能になりますが、その際には、乳輪部分に強い水流を当てたり、熱いお湯で洗い流したりしないように注意してください。
それらをすることで縫合部分に刺激が加わると、ダウンタイムが長引くリスクが高まります。
また、入浴は1週間後から可能になりますが、熱い湯船に長時間浸からないように注意しましょう。
熱いお湯で長時間体を温めてしまうと、傷口に悪影響が及び、仕上がりに悪影響が及ぶ可能性があります。
運動
運動は血液循環を促進し、ダウンタイムを長引かせる原因になることがありますので、治療後1カ月が経過するまで控えましょう。
また、激しいスポーツは血液循環の問題だけでなく、バストの揺れで傷口に悪影響が及ぶため避ける必要がありますが、ヨガなどの運動も傷口が引っ張られる可能性があるため、治療後1か月間は避けるように注意しましょう。
仕事復帰は治療の翌日から可能ですが、体を動かすことが多い仕事なら、なるべく数日間は控え、安静に過ごすことがベストです。
飲酒
飲酒は治療後の腫れや内出血を助長させる原因になりますので、治療後2~3日程度は控えましょう。
それは、血液循環を促進させてしまう、あるいは酔って家具などにバストをぶつけてしまうといったリスクもあるからです。
飲酒の習慣があると、数日間の禁酒でも辛いかもしれませんが、美しい仕上がりをお望みなら、治療後2~3日、できれば1週間程度の禁酒が望ましいでしょう。
バストマッサージ
バストマッサージは、乳輪や乳頭に刺激を与えるため、治療後1か月間は控えてください。
特に抜糸までの7日間は大切な時期で、この時期にはバストマッサージを行ってしまうと、傷口に悪影響が及ぶリスクがありますので、十分に注意しましょう。
うつぶせ寝
うつぶせ寝は患部に強い刺激を与える可能性がありますので、最低でも抜糸が完了するまでは行わないように注意しましょう。
どうしてもうつぶせ寝になってしまうという方は、抱き枕やクッションを上手に活用して、体を固定して休むなどの方法がおすすめできるでしょう。
下着の着用
モントゴメリー線除去後の数日間は、患部に厚手のガーゼを当てて傷口を保護することになります。
そして、この間には下着を着用してガーゼを固定する必要がありますが、その際には患部に刺激を与えにくい、柔らかく伸縮性があるタイプを着用しましょう。
硬いカップ付きの下着などは、患部を圧迫したり縫合部分に刺激を与えたりする可能性がありますので、使用は避ける必要があります。
Downtime & Cautions
ダウンタイムや注意事項
副作用
だるさ・熱感・痒み・浮腫・発熱などを生じることがあります。
○傷が開く *稀に縫合創が開くことがあります。
【ごく稀に起きることがある】
冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショック・呼吸困難・頭痛・蕁麻疹・などを生じることがあります。
皮膚の硬化、血腫、傷痕、感染(化膿)など
腫れ・痛み等
術後痛みが2~3日間あります。
腫れや内出血がでばいいがございますが、2週間程度で治ります。
傷跡はほとんど残りにくいです。
術後の過ごし方
シャワーは3日後から可能です。
入浴は1週間程度空けてください。
運動などは1ヶ月程度空けて下さい。
Q&A
モントゴメリー腺除去のよくあるご質問
モントゴメリー腺除去を受けるデメリットはありますか?
モントゴメリー腺を全部除去したいという方もいらっしゃいますが、全てを除去するのはおすすめできません。モントゴメリー腺は皮脂が出てくる皮脂腺のため、体に必要な組織でもあります。モントゴメリー腺から分泌される皮脂は乳頭や乳輪を保護する役割があるため、その機能が低下し、肌トラブルを起こすリスクもあります。適切なデザインで手術をしていくことが重要です。
モントゴメリー腺除去のリスクはなにがありますか?
モントゴメリー線は皮膚を切開しなければならないため、しばらく傷跡が残ります。日にちが経過すれば目立ちにくくなるため、美容整形がバレてしまうという心配はありませんが、しばらくはバストに傷が残ります。また、術後に乳輪の形が変わる可能性があります。切除数が多いほど発生しやすく、除去する数は慎重に検討していくことが大切です。
モントゴメリー腺除去で黒ずみも一緒に消えますか?
モントゴメリー腺除去術では、皮脂腺のみを取り除くため、乳輪の黒ずみを一緒に取り除けるわけではありません。もし、黒ずみを解消してピンク色の乳輪を目指したい場合には、レーザー治療などを検討していく必要もあります。もし黒ずみも気になっているという方は、カウンセリング時にお気軽にご相談ください。
モントゴメリー腺除去の傷口は目立ちますか?
モントゴメリー線除去の傷口は小さいため、傷口はそれほど目立ちません。また、ダウンタイムもそれほど重たいものではありません。ただし、血行を促すような行動、例えばエステや激しい運動、手術後すぐの入浴などは、リスクを高めますのでお控え下さい。
モントゴメリー腺除去の術後してはいけないことはありますか?
術後のダウンタイム中は、入浴、運動、飲酒、バストマッサージ、うつ伏せで寝るなどは避けていただくようお願いしております。入浴、運動、飲酒、バストマッサージなどは、血行を促すため、腫れや内出血が悪化する恐れがあります。特に、術後1週間は安静にしていただくことが大切です。
モントゴメリー腺はそもそも何のためにあるのですか?
モントゴメリー腺は、皮脂を分泌するための器官(皮脂腺)のひとつです。誰にでも存在しており、皮脂を分泌するという機能的にも大切な組織のひとつです。しかし、大きさや数は人によって異なり、モントゴメリー腺が目立ってしまうという方も少なくありません。そのような場合には、モントゴメリー腺除去を行うことで、機能的に問題のない範囲で、モントゴメリー腺を目立たなくすることが可能です。
Price
料金表
モントゴメリー腺除去 一箇所 | キャンペーン価格 ¥12,980(税込) |
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モニター価格 ¥10,780(税込) |
Doctor このページの監修医について
脇谷 雄一朗 Yuichiro Wakiya
e clinic 大阪院 院長
経歴
略歴
- 大阪大学医学部医学科卒
- 武蔵野赤十字病院
-
大阪市立総合医療センター
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 -
和歌山県立医科大学附属病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 - 大阪市内個人美容皮膚科
- 大手美容外科
- eクリニック 大阪院 院長就任