糸リフトにはどんな効果がある?長持ちさせる方法は?
糸リフトは針を使って皮下に医療用の糸を通し、中の組織を物理的に持ち上げることでリフトアップを図る施術です。
皮膚を切開することなく施術が終わる点から「切らないフェイスリフト」とも呼ばれることもあります。
そして糸リフトには複数の効果が期待できるというメリットがあります。
今回糸リフトによってどのような効果が望めるか、また施術効果を長持ちさせるにはどうすれば良いかという点についてもお伝えします。この症例は当院で行った糸リフトの1週間後の症例です。このようにフェイスラインが引き上がっていることがわかります。
糸リフトの特徴
切開リフトのように皮膚を切ることなくリフトアップできるのが糸リフトの大きな特徴です。
まず切開リフトにおいては、皮膚を切開して脂肪層と筋肉の間にある筋膜を持ち上げることでリフトアップを図ります。
一方糸リフトは糸を皮下に挿入し、埋め込んだ糸で筋膜を引っ張ることでたるみを引き上げる施術です。
皮膚に傷を付けることなくリフトアップができるので心理的なハードルが低い傾向にあります。
糸リフトでどんな効果が得られる?
糸リフトは主にエイジングケアの手段として実施される施術で、たるみやシワなどを改善する効果が見込めます。
たるみの改善
下がってきた組織を糸リフトで持ち上げることで頬やあご、さらには首のたるみが改善される効果が見込めます。
そしてたるみの発生にともなって生じたほうれい線やマリオネットライン、ゴルゴライン(ミッドチークライン)も目立たなくなります。
肌質の向上
糸リフトを受けることで肌質を良くする効果も期待できます。
施術で埋め込まれる糸が皮膚組織の真皮層と呼ばれる部分を刺激すると、皮膚の修復機能が働いてコラーゲンやエラスチンが作り出されます。
コラーゲンとエラスチンは肌に弾力を与える成分で、これらが生成されることによって肌のハリとツヤが増す効果が見込めます。
シワの改善
糸リフトにはおでこのシワや頬にできるゴルゴラインが改善される効果も見込めます。
肌がリフトアップされるのにともなってシワが目立たなくなり、より若々しく見えるようになります。
小顔効果
糸リフトにより顔が小さく見えるようになる可能性があります。
リフトアップで輪郭のもたつきが解消されることも小顔効果が出る理由ですが、糸の効果で顔の脂肪が少なくなることも顔を小さくできる理由の1つです。
使用する糸の種類によっては、顔に埋め込んだ後脂肪燃焼効果をもたらす場合があります。
脂肪が減ることでフェイスラインがよりシャープになる効果が望めます。
糸リフトの効果は永久的じゃない?
糸リフトの効果は永久的ではありません。
多くの場合施術効果の持続期間は約1~2年ですが、糸の性質やお客様1人1人の経過によってもう少し長く効果が持続する可能性もあります。
糸リフトを長持ちさせるにはどうすればいい?
糸リフトの施術効果をより長く持続させるためには、日常生活の中で施術範囲をいたわることをおすすめします。
例えば施術間もない時期は強めのフェイスマッサージをしたり口を大きく開いたりといった顔の負担に繋がる行動は避けましょう。
埋め込んだ糸が馴染んでいないうちに顔に刺激が加わると糸の劣化が早まる原因になります。
また長期的に糸リフトの施術効果を得るためには定期的に糸リフトを受けることもおすすめできます。
糸リフトを受けている時に痛みはある?
施術中は麻酔が効いているので痛みを感じることはほとんどありません。
何か感じるとすれば、顔に糸を通している感覚が少しわかる程度です。
また施術が終わり麻酔が切れた後は何日か痛みを感じることがありますが、日数の経過にともなって治まってきます。
施術後のダウンタイムはある?
糸リフトの後にはダウンタイムがあり、むくみや腫れ、内出血、引きつれ感などが生じます。
しかし経過が順調であれば施術を受けて1ヶ月が経過する頃にはダウンタイムのほとんどの症状が和らぎます。
そしてダウンタイムを少しでも短く済ませるためには腫れや内出血が見られる間はできるだけ安静に過ごすことが望ましいです。
激しく体を動かすなどして体を温めると血行が良くなり、腫れや内出血が悪化する恐れがあります。
そのため入浴時バスタブに浸かるのは施術から1週間は控え、またお仕事で体をよく動かす場合は職場復帰の時期について医師とよく相談することを推奨します。
なおクリニックから伝えられたダウンタイム中の注意事項を守っているにもかかわらず何週間もむくみや腫れが引かないという場合はアレルギー症状を引き起こしている可能性があるので、迷わず医師の診察を受けましょう。
施術した後にメイクをしても大丈夫?
多くの場合は糸リフト実施日の翌日からメイクができます。
しかしダウンタイム中の肌の不調を考慮する場合は施術範囲、特に針を刺した部分にファンデーションやチークを付けるのは避けることが推奨できます。
施術直後からお仕事に復帰しても問題ありませんが、もし腫れやむくみが気になるのであればマスクで施術箇所を隠すことが推奨できます。
糸リフトは他の施術と併用できる?
お客様の理想の仕上がりイメージによっては糸リフトと他の施術を組み合わせることが望ましいケースもあります。
ちなみに糸リフトは細い管を使って脂肪を吸い取る脂肪吸引や、超音波で脂肪層や筋膜にアプローチしたるみを引き締めるハイフと組み合わせることが可能です。
糸リフト単体であまりリフトアップ効果が見込めない場合、顔の脂肪吸引あるいはハイフと組み合わせることで一層フェイスラインがシャープになる効果が期待できます。
なお複数の施術を併用する場合はどちらか一方の施術を終えた後すぐ次の施術を受けるのではなく、施術後のダウンタイムを考慮して少し間を空けることが推奨できます。
溶ける糸と溶けない糸の違い
糸リフトに使われる糸には溶けるタイプと溶けないタイプがあります。
しかし溶けないタイプの糸を使用者した場合ずっと皮膚の中に異物が残るということがお客様にとって心理的な負担になりやすいため、現在は溶ける糸だけを糸リフトに用いるクリニックも少なくありません。
またクリニックによっては「溶けない糸の方が施術効果が長く持続する」とアピールしている場合もありますが、溶ける糸の施術効果が低いというわけではありません。
近年は溶けるタイプの糸のクオリティーもどんどん向上してきており、また体内で吸収されていく過程でもしっかり効果を現します。
そのため吸収性の糸と非吸収性の糸で施術効果の持続期間にあまり差はないといえます。
ちなみにe-clinicで用いられる糸は柔軟性に富んだ「VOV-lift premium」(ボブリフトプレミアム)、吸収性、持続性に長けた「TESSLIFT SOFT」(テスリフトソフト)、たるみを引き上げる力に長けた「MINT LIFTmini S flex」(ミントリフトミニSフレックス)の3種類です。
いずれの糸も体内で溶けるタイプの糸です。
なお体内で溶けるといっても糸の素材は人体にほとんど害をおよぼさない素材なので、安心して糸リフトを受けていただけます。
糸リフトがおすすめできる人
糸リフトはこのような点にあてはまる方におすすめできます。
- フェイスラインのもたつきが気になる
- ほうれい線、マリオネットラインを目立たなくしたい
- おでこのシワが気になる
- 顔にメスを入れることに抵抗がある
- ダウンタイムの短い施術を選びたい
- 肌にハリやツヤが欲しい
- 即効性のある施術を受けたい
なお肌に著しいたるみのみられる方や皮下脂肪が極端に少ない、または多い方、皮膚が硬い方は糸リフトを受けても理想どおりのリフトアップ効果が実感できない可能性が高いため施術は推奨できません。
糸リフトで効果が得られない理由とは?
せっかく糸リフトを受けたにもかかわらず望んでいたような効果が得られなかったというケースも全くないわけではありません。
糸リフトの効果が実感できないことにはいくつか要因があります。
仕上がりイメージが十分に共有できていない
糸リフトの名医を探し出せたとしても、お客様の希望が医師に伝達できていないと施術が成功するのは難しいです。
施術前にはカウンセリングが実施されたり施術後どんな状態になるかをシミュレーションしたりしますが、この時に理想の仕上がりイメージを十分に医師と共有できていないと望んでいたような仕上がりにならない可能性があります。
理想どおりの仕上がりに至るためには「どこのたるみ、もたつきが気になるか」「どのぐらいフェイスラインを引き締めたいか」などを可能な限り細かく医師に伝えることをおすすめします。
皮下脂肪が少ない
顔の皮下脂肪が過度に多い場合も糸リフトの効果が出づらいのですが、皮下脂肪が少ない状態で糸リフトを受けても施術効果が現れにくい傾向があります。
施術効果を実感するにはある程度顔に皮下脂肪が蓄えられている状態が理想的です。
ちなみに糸リフトを受けた後に顔の皮下脂肪が減った場合頬がこけるのではないかと心配する方がいますが、実際施術後に痩せたとしても頬がこける現象は起こりにくいです。
加えて、施術の後に皮下脂肪が減少したことで埋め込んだ糸が浮き出るという噂もあります。
そうした現象も起きることはほぼなく、施術後にダイエットをしたとしても表面から糸の形がわかる状態になる可能性は低いです。
医師の技術不足
糸リフトは切開を必要としない施術ですが、成功するには医師の技術が必要です。
経験や知識を十分に積んでいない医師が糸リフトを行うと糸を本来より皮膚組織の浅い部分に通してしまい施術後糸が透けて見えたり、仕上がりに左右差が生じたりする可能性があります。
そこでスキルの高い医師の施術を受けるためには、糸リフトにおいて実績をたくさん出しているクリニックを選びましょう。
また医師個人の実績も重要ですので、通院先候補のクリニックのウェブサイトをチェックして在籍医師がどのような施術で実績を出しているかを確かめてみましょう。
糸は何本入れる?
糸は片側4~8本ずつ埋め込まれることが多いです。
しかしお客様の肌の状態やお悩みの詳細によっては、ニーズに沿った効果を実現するために糸の本数を多くしたり少なくしたりすることがあります。
糸リフトは何回まで受けられる?
施術効果を長期的に持続させる目的で繰り返し糸リフトを受ける方もいます。
体内で溶けるタイプの糸で施術を行った場合は何回でも糸リフトを受けることができます。
一方で溶けないタイプの糸だと皮膚に異物が残ることになってしまうので複数回施術を受けることはあまり推奨できません。
eクリニック大阪も選択肢の一つ
今回は、糸リフトの効果や長持ちさせる方法を紹介させていただきました。
糸リフトは、一見簡単なように思えますが、実は高度な技術を必要とする施術となっております。当院では、実績のある医師が丁寧にカウンセリングをおこない、お客さま一人一人のご希望に合わせて適切な糸の種類や本数を提案させていただきます。
糸リフトを検討している方は、ぜひeクリニックにお任せください。