テスリフトの経過と術後の過ごし方は？リスクや注意点を医師が解説！

糸リフトは、皮膚の切開をおこなうことなく、フェイスラインを引き上げることができる施術です。下がったフェイスラインやしわ・たるみにお悩みの方に最適な治療法になります。特殊な医療用の糸を皮下に通すため、こめかみ付近（頭髪中）に針穴ができますが目立つことはありません。顔に傷跡を作らないので、バレにくい美容整形を検討中の方にもおすすめです。
その中でもテスリストは、一般的なスレッドリフトと比べて強度が高い点が特徴です。
今回は、そんなテフリストの術後の経過・リスク・効果について詳しくご紹介します。最後まで読めば安心して施術に臨めるようになるでしょう。

糸リフト

テスリフト施術後の経過

テスリストはほかの施術と比較してダウンタイム期間が短く、症状も少ない施術です。しかし、術後は肌が敏感な状態になっています。術後はクリニックの遵守事項をしっかり守っていれば、ほとんどの場合問題なく過ごすことができるでしょう。
以下、術後の経過と注意点について説明していきます。

術後～1週間

術後すぐは針穴周辺（こめかみ付近、頭髪中）に赤みが出てきますが、通常は数時間～数日で消えていきます。即効性があるため術直後からフェイスラインが引き上がり、すぐに効果を実感することができます。翌日以降ではさらにフェイスラインが引き上がっていることを感じるでしょう。
当日の症状に関しては個人差がありますが、腫れや内出血・むくみが気になる可能性が高いです。いずれの症状もおおよそ1週間を目安に治っていきます。

洗顔やメイクは施術後すぐにおこなうことができます。ただし、術後からダウンタイム期間（1週間ほど）はまだ糸が安定していないため、強い力で肌を擦ることがないように気をつけましょう。ズレたり外れたりしてしまう可能性があります。
また、シャワーおよびシャンプーは施術当日までおこなえません。翌日からは可能ですが、湯船につかるのは避けましょう。結構がよくなると腫れや内出血が悪化することがあるため、熱すぎない温度のお湯でサッとシャワーだけ済ませるようにしてください。傷口が染みる場合は、シャンプーも数日間は止めて様子を見ましょう。患部を避けて洗い流さないシャンプーなどを用いるのもおすすめです。

2～4週間

強めの内出血や腫れが出た方でも、3週間程度で引く場合ことがほとんどです。この頃には見た目に分かる症状は異物感、引きつり感も含めてほとんど気にならなくなっています。
ただし、ヘアカラーやパーマは、髪の中に針穴があるため穴がふさがるまでおこなえません。術後から4週間程度はおこなわないように注意してください。カラーリング剤やパーマ液に含まれる成分は傷口に刺激を与えるため、ダウンタイムが長引いてしまう可能性があります。

1～2ヶ月

後ほど詳しく説明しますが、テスリフト（糸）が挿入されると皮下組織が刺激されます。それにより、エラスチンやコラーゲンが生成されてハリやツヤ、潤いなどの美肌効果が得られます。この肌質改善の効果は一般的に、およそ1ヶ月後に実感できます。

フェイスマッサージは糸に刺激を与えてしまう行為になるため、糸が皮膚に定着する1カ月後までおこなわないように注意しましょう。リンパマッサージやコルギなど強めのフェイスマッサージについては、挿入した糸がズレてしまう可能性があるため、施術2カ月経過してからおこなうようにしてください。
歯科治療の際にも、口を大きく開けることで糸がズレるリスクがあるため安定するまでは避けましょう。同様の理由で大きいものや硬いものを食べるのも極力避けてください。

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テスリフトに関する注意事項

手術時は局所麻酔をおこなうので眠気が生じる可能性があります。施術当日は車やバイクで来院せず、公共交通機関やタクシーを使うようにしましょう。

副作用

ダウンタイム中に生じる可能性がある症状・副作用は以下の通りです。

• 腫れ
• むくみ
• 内出血
• 痛み、熱感
• 違和感、だるさ
• 皮膚の突っ張りや引きつり感

主な症状としては針穴周辺の赤み、内出血、腫れ、それに伴うむくみになります。人によっては違和感・熱感・だるさなどを感じることもあります。
また、医療用の糸ではありますが、異物を皮膚内に挿入しているため、術後初期には、異物感や皮膚の突っ張り感、引きつり感などの違和感がありますが、3か月程で馴染みます。
さらに、糸を使って皮膚の一部分を上に上げるため、引き上げる度合いにより皮膚上に凹みが生じることがあります。
以下、主なダウンタイムの症状と経過についてそれぞれ詳しくご紹介します。

〈腫れ〉

およそ7日〜10 日程経過すると目立つ腫れは治っていきます。強い内出血が発生した方は、腫れが引くまで10日以上かかることもあります。

〈むくみ〉

腫れはすぐに落ち着きますが、むくみは1ヶ月ほど残る可能性があります。痛みが強い方の場合、むくみが強くでるケースが多いです。時間が経つにつれて自然に落ち着いていき、1ヶ月程経つとほとんど軽快します。その頃からリフトアップの効果をより感じるようになるでしょう。

〈内出血〉

皮膚の下で出血が起こっている状態を内出血と呼びます。髪の中や頬など糸を通した部分が内出血を起こして赤紫色や黄色に着色しますが、およそ1～3 週間で消えていきます。

〈傷跡〉

術後すぐは手術部位やその周辺に赤みが発生することもあります。また、針穴の跡が数時間ほど赤みを帯びる可能性はありますが、傷跡はほとんど残存せず綺麗になります。

〈痛み〉

痛みと言っても我慢できないほどの激痛や鋭い痛みはほとんど感じません。糸を用いているため、肌になじむまで手術部位が引っぱられる感覚を覚えます。おおよそ1ヶ月経つと軽い痛みや手術部位の違和感はなくなっていきます。

リスク

ごく稀ではありますが、感染症やアレルギー反応が起きることがあります。症例としては、胸痛、蕁麻疹、アナフィラキシー、冷や汗、呼吸困難などを生じることがあります。ただし、一般的な手術に使用されている糸と同様の素材をテスリフトの手術に用いているため、糸の素材は人体親和性に優れておりアレルギーはほとんど報告されておりません。
感染症やアレルギーの症状は、単なるダウンタイムの症状と見分けがつかないことも多いです。ダウンタイム期間を過ぎても症状が軽快しない場合、あるいは悪化しているような場合には、放置せずすみやかに医療機関を受診してください。

糸リフト

そもそもテスリフトとは

テスリストとは、糸リフトで使用する糸の一種です。
テスリフトは通常の糸リフトとは異なり、コグと呼ばれる突起物がつい帯とを3Dメッシュで覆った特殊な形状をしている点が特徴。糸を通した皮下組織に食い込むだけでなく、3Dメッシュが皮下組織をしっかりと取り込んでくれるため、2～3年ほどリフティング効果が持続します。

また、針穴からはみ出した部分をカットせずに折り返し挿入して使用することができるため強度が高く、安定感もあります。術直後からすぐにリフティングの効果を実感することが可能です。
テスリフトには、人体親和性が高く安全性に優れた糸にPDO(ポリジオキサノン)素材を使っています。PDOは韓国の厚生労働省で認可を取得済みの安全性の高い素材で、医療現場でも数多く用いられてきました。挿入後1年程度かけて体内で溶けますが、人体に外はありません。

テスリフトの効果

テスリフトには大きく3つの効果があります。
それぞれ詳しく解説します。

リフトアップ効果

リフティングは糸リフトのメインとなる効果であり、多くの方がリフトアップのために糸リフトの施術を受けます。前述した通り、テスリフトは特殊な形状をしているため、従来の糸と比べてリフティング力（引き上げる力）が強いです。挿入方法にも特徴があり、糸を切らずに折り返して繰り返し挿入するため面でフェイスラインを引き上げることができます。とにかくたるみやしわに対して大きな効果、目に見える効果を実感したい方はもちろん、少ない本数でしっかり引き上げたい方にもおすすめです。

脂肪燃焼効果

テスリフトに使用されているPDO素材には、脂肪を燃焼させる効果があることが分かっています。挿入した糸周辺の脂肪を燃焼できるため、頬周りや顎まわりの脂肪が気になる方にとっては一石二鳥です。

美肌効果

テスリフトを皮下脂肪内に入れることで、皮下組織が刺激されエラスチンやコラーゲンが生成され、美肌効果が期待できます。肌にハリ、ツヤ、潤いを取り戻すことが可能なので、乾燥による小じわなどのお悩みが気になる方に最適です。

糸リフト

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今回の記事では、テスリフトの術後の経過や副作用、注意点などについて詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。テスリフトを含む糸リフトは、数ある美容整形の中でもダウンタイム期間が短く、リスクや副作用も少ないことで知られています。しかし、どんなに安全だと言われる施術もリスクはゼロではありません。起こりうる副作用やリスクなどを正しく理解した上で、施術に踏み切るようにしましょう。

リスクや副作用を極力軽減するために大切なのがクリニック選びです。せっかく高い費用を払って施術を受けても満足のいく効果が得られないと悲しいですよね。医師の実績症例数と技術、クリニックで設定されている費用などさまざまな面を総合して選ぶようにしましょう。
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