鼻孔縁下降術

前から見たときに鼻の穴が見える場合などに、鼻孔の内側にお客さま自身の組織を移植し、見えにくくする手術です。鼻孔縁形成(びこうえんけいせい）の世界標準の手術方法として、世界各国で行われています。

ここでは、鼻孔縁下降術の概要と手術方法、得られる効果、手術をおすすめしたい人について紹介しています。また、ダウンタイムやリスク・副作用についてもあわせて紹介します。

About

鼻孔縁下降術とは

鼻孔縁下降術と書いて（びこうえんかこうじゅつ）と読みます。耳などの部位から軟骨や皮膚を採取して鼻孔に移植し、鼻の穴の大きさを目立たなくする手術です。クリニックによっては、「鼻孔縁形成術(びこうえんけいせい）」と呼ぶこともあり、前から見た時に鼻の穴がはっきりと見えてしまう人に効果的です。

一般的に、鼻孔の形は緩やかなアーチ型が自然で美しいとされています。鼻の穴が目立つのは、鼻孔縁の皮膚側と粘膜側の皮膚が少ないのが主な原因です。

この手術では、鼻孔縁を下げるために皮膚や軟骨を継ぎ足しますが、表側に皮膚などを移植すると傷が目立つことから、手術は鼻の穴の裏側に行います。皮膚だけでは手術後に縮んでしまいかねないので、皮膚と軟骨を一緒に採取して移植します。

色々な鼻の穴の形を整えることが可能

鼻孔縁下降術では大きい鼻の穴や、上向きになっている鼻の穴、横に広がっている鼻の穴など色々な鼻の穴の形を整えることが可能です。

鏡に映る自分を見て鼻の穴が気になる人や、鼻の穴が気になりすぎて人と話す時に目を見てしゃべれない方にも、おすすめしたい手術です。鼻の穴が目立たなくすることで、顔の印象をスッキリさせることが可能です。

鼻孔縁下降術の手術方法（単独で行う場合）

まずは、鼻孔に移植する組織の採取を行います。一般的に、移植には耳の皮膚や軟骨が多く使用されます。

その後は、鼻孔縁に沿って鼻孔を切開し、下側に延ばします。そうして拡張した創部に、耳から採取した組織を移植する流れです。

凹凸がないように縁を整え、組織を縫合することで固定し、手術が完了します。

麻酔をする際には、必要に応じて先端が丸い針を使用し、内出血を抑えます。通常の麻酔針で麻酔をすると、内出血が起こってしまうことがあり得るためです。また、縫合には透明な糸を使用するのも特徴。通常の黒い糸だと、抜糸をするまではどうしても糸が目立ってしまいます。透明な糸であれば、抜糸する前でも目立ちにくいです。

この手術で切開するのは鼻孔の内側であるため、傷跡が外側から見えることはありません。また、お客さま自身の組織を使用するため、体が拒否反応を起こしにくいのも特徴です。体に異物を入れるのに抵抗がある人や、金属アレルギーなどを心配される人でも安心して手術を受けられます。

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鼻孔縁下降術の効果

この手術を行うと、小鼻の形を整え鼻の穴を自然なアーチ型にし、鼻の穴の大きさを縮小できます。鼻孔の内側に手術を行うことから、傷跡が目立つこともなく自然に仕上げられます。

一度手術を行ってしまえば、効果は半永久的なのも特徴です。小鼻は小さなパーツではありますが、ちょっとした変化で鼻全体の印象を大きく変え、顔のイメージアップにもつながります。

Recommend

鼻孔縁下降術がおすすめな人

正面から見た時に鼻の穴が見える人
側面から見た時に鼻の穴が切れ込んでいるように見える人
鼻の穴が気になって正面を向けない人
小鼻が上がっている人
鼻の穴を小さくしたい人
鼻の穴の左右差が気になる人
鼻の穴が三角形に見える人
体に異物を入れるのには抵抗がある人
鼻翼縮小術後の鼻孔の形を修正したい人

Downtime & Cautions

ダウンタイムや注意事項

鼻孔縁下降術のダウンタイム

手術後2〜3日は痛みや熱感をともないます。腫れは個人差がありますが、4〜5日をピークにし、1〜2週間程度で治っていきます。経過を見ながら、10〜14日ほどで抜糸を行うのが一般的です。

また、皮膚や軟骨を採取した部分の傷跡は1ヵ月程度赤みがともないますが、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。

移植した箇所は最初は盛り上がっているように見えますが、手術後3〜6ヵ月程度で徐々に目立たなくなります。傷跡は前から見たらほとんど分かりません。

手術した箇所へのメイクは、抜糸2日後から可能です。1週間程度は鼻をこすらないように気をつけて過ごしてください。

鼻孔縁下降術のリスクや副作用

手術後1ヵ月程度は、違和感や異物感を感じることがあります。

耳の皮膚や軟骨の複合移植は二次感染を起こしやすいため、消毒などを行い、清潔に保つことが大切です。経過を見つつ、必要があれば通院を行ってください。

また、手術後は鼻の周辺に腫れをともないますが、時間の経過とともに治っていきます。内出血を生じる可能性もありますが、1〜2週間程度で自然と消えていくことがほとんどです。

腫れや赤み・内出血が長い期間続く場合は、早めにクリニックで診察を受けてください。

Summary

鼻孔縁下降術とは鼻孔縁のラインを整える手術

鼻孔縁下降術は、お客さま自身の組織を移植し、鼻孔の大きさや形を整える手術です。前から見て鼻の穴が極端に見える状態だと、あまり良い印象を与えないだけでなく、鼻の中が正面から見えかねません。

この手術では、体の組織の移植によって鼻の穴の大きさを縮小することで、鼻孔縁のラインが整い、鼻全体がきれいに見えるようになります。

手術ではあるものの、移植する場所が鼻の内側であるため、傷跡が目立ちにくいのも特徴。鼻の穴を見えにくくしたい人や小鼻が上がっている人の他、鼻孔に左右差がある人にもおすすめの手術です。

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鼻孔縁下降術のよくある質問

鼻孔縁下降術とはどのような手術ですか？

鼻孔縁下降術は、鼻孔の縁（鼻の穴の周囲）を下げることで、鼻孔を見えにくくし、バランスの取れた鼻の形を作る手術です。鼻孔が上向きで、鼻の穴が目立つ場合に鼻孔縁下降術を行うことで、鼻先を自然なラインに整えることができます。また、小鼻の大きさや鼻の向きも調整することができます。

鼻孔縁下降術の効果はどのくらい持続しますか？

鼻孔縁下降術の効果は半永久的です。一度下げられた鼻孔縁は、時間が経過しても元に戻ることはほとんどなく、長期間にわたって理想の鼻の形を維持することができます。ただし、加齢や外部からの衝撃などによって形が変わることがあるため、定期的なケアを丁寧に行うことが大切です。

鼻孔縁下降術は痛いですか？

鼻孔縁下降術は、麻酔を使用して行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。術後に軽い痛みや腫れが生じることがありますが、処方する痛み止めで対処していただくことが可能ですので、どうぞご安心下さい。

鼻孔縁下降術のダウンタイムはどのくらいですか？

鼻孔縁下降術のダウンタイムは、通常1週間から2週間程度です。術後には腫れや内出血が発生することがありますが、時間とともに軽減していきます。個人差はありますが、目立つ腫れは約2～3日目で収まっていきますので、1週間ほどで日常生活に戻ることができます。

鼻孔縁下降術はどんな方におすすめですか？

鼻孔縁下降術は、鼻孔が上向きで目立ちやすい方や、鼻先のバランスを整えたい方におすすめです。また、鼻の穴が見えやすい状態を改善したい方、小鼻の広がりをスッキリとしたい方にもおすすめです。鼻の穴の形の左右も調整できますので、鼻全体のバランスを整えることができます。

鼻孔縁下降術と鼻翼挙上術の違いは何ですか？

鼻孔縁下降術と鼻翼挙上術は、どちらも鼻の形を整える手術ですが、目的とアプローチが異なります。鼻孔縁下降術は、鼻孔の縁を下げることで鼻の穴が見えにくくするような変化を実現できます。一方、鼻翼挙上術は、鼻翼を上げることで鼻の幅を狭くし、鼻や口元に引き締まった印象を与える手術です。どちらの手術が適しているかは、現在の鼻の形や希望する仕上がりによって異なりますので、医師と相談の上、適切な術式を選択することが重要です。

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