鼻唇角形成術(鼻柱下降術/猫手術)
ヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入だけでは何となく物足りない。このような悩みをお持ちなら、鼻唇角(びしんかく)形成術もあわせて検討してみてはいかがでしょうか。
鼻唇角形成術は、突き出している口が気になる、長く見える鼻の下を改善したい方には特におすすめの手術です。鼻唇角形成術は鼻柱下降術や猫手術とも呼ばれています。
About
鼻唇角形成術(鼻柱下降術/猫手術)とは
左右の鼻の穴の中間に位置するパーツは鼻柱(びちゅう)と呼ばれ、そのすぐ下には人中(じんちゅう)と呼ばれる溝があります。
そして、人中の上部・鼻柱基部と呼ばれる部分がギュッと引っ込んでいると、上唇が上向きになって鼻唇角の角度が鋭くなって、顔全体のバランスが崩れる原因になることがあるのです。
鼻唇角はこの症例のように美容整形で変える事が可能です。
鼻唇角
鼻唇角という角度をご存じでしょうか?
鼻唇角とは、鼻柱基部(鼻の付け根部分)と上唇を結ぶ角度を意味し、鼻の付け根部分が奥に引っ込んでいると、上唇が前方に突き出したような角度になり、不機嫌な印象の顔になることがあります。
また、日本人にとって美しいとされているのは90~95℃の鼻唇角で、この部分の角度を調整する手術を鼻唇角形成術と呼びます。
なお、鼻唇角形成術のみで手術が行われるケースはほとんどなく、ヒアルロン酸やプロテーゼ挿入、人中短縮術などと併用されることが多いという特徴があります。
鼻柱基部は地味で目立たない部分ではありますが、この部分が極端に凹んでいたり、鼻柱基部が小鼻より凹んで見えたりすると、横顔のシルエットが美しく見えません。
そして、鼻唇角形成術を受けることで鼻唇角が適切な角度に整えば、横顔のシルエットが美しく見えるようになるのです。
他の術式との組み合わせ
鼻唇角形成術は自家組織(耳軟骨)を挿入して行われることが多いですが、場合によってはプロテーゼの挿入で対応することもあります。
この症例写真は鼻唇角形成(鼻柱下降術/猫手術)と併用して鼻尖形成、軟骨移植、人中短縮手術を行った術前と4か月後の写真です。
当院では、単純に鼻筋や鼻先を高くするのではなく、形を整える事に重きを置いています。鼻の穴の形、鼻柱の形、鼻翼のポジション、鼻先と鼻柱と鼻翼の位置関係などを考慮して絶妙なバランスになるように仕上げています。
鼻唇角形成術は猫手術と呼ばれることもありますが、このネーミングは仕上がりが猫の横顔に似ていることから、韓国のドクターが付けたといわれています。
merit & demerit
鼻唇角形成術(猫手術)のメリット・デメリット
メリット
鼻唇角形成術のメリット、それは手術を受けることで鼻唇角を適切に整え、突き出した上唇を強制的に改善できるという点にあります。
鼻柱基部が極端に凹んでいると、上唇が引き上げられて不機嫌な表情に見えることがありますが、鼻唇角形成術を受けてしまえば、そのような表情も改善できます。
また、鼻唇角形成術は皮膚を切開して自家組織またはプロテーゼを挿入しますが、その際には鼻腔内の皮膚を切開するため、外部に傷跡が残る心配がありません。
さらに、手術後には人中が短く見えるようになるというメリットもあります。
人中が長いと何となく間延びした印象になることがありますので、人中の長さが気になる方も、この機会に鼻唇角形成術を検討してみると良いでしょう。
一方、鼻唇角形成術で人中が長く見えるお客様もいますので、この場合では、医師の判断によって人中短縮術との併用を勧められる場合があります。
鼻唇角形成術は一度手術を受けることで、効果は半永久的に持続しますので、元に戻らない美容整形をお望みの方にもおすすめできるでしょう。
デメリット
鼻唇角形成術で自家組織を挿入する場合では、耳介軟骨をあらかじめ採取して加工しておく必要があります。
つまり、耳介軟骨を採取する手術と鼻唇角形成術を受けなければならないということですね。
耳介軟骨の採取はそれほど大きな手術ではありませんが、二重の手術が必要になるということは、その分体への負担も増えるということです。
もしも耳介軟骨の採取に抵抗があるなら、カウンセリング時に医師に相談してみると良いでしょう。
なお、耳介軟骨を採取する際には皮膚を切開するため、しばらくは傷跡が残りますが、耳介軟骨は耳の後ろにある軟骨部分であるため、傷跡が残ったとしても目立ちません。
また、鼻唇角形成術は手術であるため、ダウンタイムがあるというデメリットもあります。
とはいえ、鼻唇角形成術のダウンタイムはそれほど長引くことはありませんので、デメリットとはいえないかもしれません。
このように、鼻唇角形成術はデメリットが少ない手術ですので、鼻整形にもうひと手間加えたいという場合には、鼻整形とともに検討してみると良いでしょう。
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鼻唇角形成術はこんな方におすすめです
鼻唇角形成術は以下の方におすすめです。
- 鼻柱基部の凹みによる上唇の出っ張りを改善したい
- 鼻柱基部が小鼻よりも凹んで見える
- 不機嫌そうな表情を改善したい
- 鼻唇角の角度を調整して美しい横顔を目指したい
- 長い人中を短く整えたい
- 鼻整形と合わせて行うことで、より理想に近い鼻になりたい
上唇が引き上げられると、その部分が出っ張って見えるだけでなく、不機嫌な印象になってしまうことがあります。
また、人中が長い間延びした印象になることがありますが、鼻唇角形成術を受けることで、人中の長さも改善できるのです。
そしてもうひとつ、鼻唇角形成術を受けることで横顔のシルエットも美しくまとまりますので、理想的なEラインを目指したい方にもおすすめできる手術だといえるでしょう。
鼻唇角形成術は、ヒアルロン酸注入をはじめとする鼻整形との併用が可能な手術ですので、より理想的な鼻を目指したいという方は、鼻整形とともに手術を検討してみると良いでしょう。
Cautions
鼻唇角形成術の注意点
鼻唇角形成術(鼻柱下降術/猫手術)を受ける際には、以下の点に注意してください。
鼻唇角形成術だけでは印象があまり変わらない可能性がある
鼻唇角形成術は上唇の出っ張りを改善したり、人中の長さを調整したりする効果を期待できますが、鼻唇角のみの手術では、印象を大きく変えることができない場合があります。
もちろん、鼻唇角形成術を受ければ上唇の出っ張りは改善できますが、鼻全体の印象を変えることはできません。
鼻全体の印象を変えたいとお考えなら、プロテーゼ挿入や鼻尖(びせん)形成術も視野に入れて手術を検討する必要があるでしょう。
どのようなデザインにするのかについてはカウンセリングで相談できますので、医師に相談して受ける手術の種類を選ぶと良いでしょう。
カウンセリングではお客様の希望を医師にしっかりと伝える
鼻唇角形成術と鼻整形を併用する場合には、お客様のイメージを医師にしっかりと伝えましょう。
それは、お客様のイメージと医師のイメージが異なった場合では、仕上がりに満足できなくなる可能性が高くなるからです。
たとえば、鼻筋を高く整えたいのか、鼻先を少しだけ高くしたいのかによって選択すべき手術が異なります。
また、人中を短く整えたい場合では、人中短縮術との併用が適している可能性もあります。
鼻唇角形成術と鼻整形の併用をご希望なら、まずは仕上がりのイメージをしっかりと固めた上でカウンセリングに臨みましょう。
Downtime
ダウンタイムについて
鼻唇角形成術で耳介軟骨を採取する場合では、手術後2~3日間はやや強い腫れや内出血が見られますが、1週間後の抜糸が完了すれば、腫れや内出血は急速に引きます。
また、手術による傷跡はしばらく残りますが、耳介軟骨は耳の後ろにある軟骨であるため、ほとんど目立ちません。
どうしても気になるのなら、髪で隠すなどで対応すると良いでしょう。
一方、鼻唇角形成術では鼻腔内の皮膚を切開するため外部に傷跡ができることはありませんが、皮膚を切開して耳介軟骨またはプロテーゼを挿入するため、腫れや内出血、むくみなどの症状が見られ、これらの症状は1~2カ月程度続きます。
なお、手術後1週間はとても大切な時期で、ダウンタイム期間中の過ごし方次第で仕上がりに差が生じることがあります。
それでは、ダウンタイム期間中の注意点についてご紹介しましょう。
洗顔・メイク
洗顔とメイクは、手術の翌日から行えますが、洗顔の際には患部を濡らさないように注意してください。
また、患部に挿入した耳介軟骨またはプロテーゼはしばらく安定しませんので、手術後1週間はなるべく患部に触らないように注意することも大切です。
入浴
シャワーは手術の翌日から行えますが、その際には首から下の身のシャワーに留めてください。
特に耳介軟骨を地位手した場合では、耳にシャワーを当ててしまわないよう、十分に注意しましょう。
また、入浴は抜糸後から行えるようになりますが、熱い湯船に浸かると腫れや内出血が悪化するリスクがありますので、熱いお湯は避け、短時間で湯船を出るようにしてください。
熱いお湯に長時間浸かってしまうと血行が促進され、ダウンタイムが長引くことがあります。
なお、シャンプーは抜糸まで不可となりますので、うっかりシャンプーしてしまわないように注意しましょう。
運動
激しい運動は手術後1か月間程度避けて、なるべく安静に過ごすことを心がけてください。
特に手術後1週間以内に激しい運動をしてしまうと、血行の促進により腫れや内出血が悪化するリスクが高まります。
また、手術後1カ月が経過しても、まだ腫れや内出血が引かないようであれば、これらが引くまで運動は行わずに過ごしてください。
無理に運動をするとダウンタイムを長引かせることになりますので、運動は患部の状態をよく確認してから行うよう注意しましょう。
飲酒
飲酒もまた、血行を促進させますので、手術後1週間は控えましょう。
鼻唇角形成術は範囲が狭い手術で油断しがちですが、切開部分が狭くても、大量に飲酒をすると腫れや内出血、むくみが悪化する可能性があります。
特に手術当日には強い腫れや内出血、むくみが見られますので、飲酒はせず、安静に過ごすことを心がけましょう。
faq
鼻唇角形成術(猫手術)についての質問
鼻唇角形成術(猫手術)とはどのような手術ですか?
鼻唇角形成術(猫手術)は、鼻の下から上唇にかけての角度(鼻唇角)を調整する手術です。鼻唇角形成術により、鼻と唇のバランスが整い、顔全体が若々しく引き締まった印象になります。特に、鼻と唇の距離が長く感じる方や、唇を上向きにしたい方、前に出ている唇を目立たなくしたい方におすすめです。猫のような引き締まった顔立ちを実現できるということから、「猫手術」とも呼ばれます。
猫手術とCカール形成は違いますか?
猫手術もCカール形成も、鼻唇角形成術のことを意味します。クリニックによって、猫手術、Cカール形成、鼻唇角形成術など、様々な名称で呼ばれておりますので、自分にあった手術を探す際にはご注意下さい。
鼻唇角はどれくらいの角度が理想ですか?
理想的な鼻唇角の角度は、顔立ちや美的感覚によりますが、最も美しい鼻唇角の角度は90〜95度といわれています。男性の場合はやや小さめの角度(90度から95度)、女性の場合はやや大きめの角度(95度から105度)が、バランスが取れて美しいとされることもあります。しかし、理想的な角度は人それぞれの顔のパーツの特徴によっても異なります。猫手術を行う際には、必ず経験豊富な医師と何度もデザインのシミュレーションを行うようにしましょう。
鼻唇角形成術のダウンタイムはどのくらいですか?
鼻唇角形成術のダウンタイムは、通常1週間から2週間程度です。術後には腫れや内出血が生じることがありますが、これらは時間とともに軽減していきますのでご安心ください。また、肋軟骨や耳介軟骨から軟骨を採取して手術を行う場合もありますので、詳細なダウンタイムに関しては、必ず医師から直接ご説明させていただきます。
鼻唇角形成術はどんな方におすすめですか?
鼻唇角形成術は、鼻と唇の距離が長く感じる方や、鼻唇角をシャープにして顔全体を引き締めたい方におすすめです。また、顔全体のバランスを改善し、若々しい印象を持たせたい方にもおすすめであり、特に美しい横顔のラインを作ることができるのが、鼻唇角形成術の特徴です。
鼻唇角形成術のデメリットはありますか?
鼻唇角形成術は、メスを使用する手術であることから、傷跡が残る可能性があります。技術力の高い医師であれば、見えない部分や目立たない箇所からアプローチすることができますが、医師のスキル次第で、傷跡が残りやすくなる可能性があります。非常に高度な技術を必要とする手術ですので、eクリニックのような、デザイン力や技術力の高い美容クリニックにご相談下さい。
Price
料金表
鼻唇角形成術(猫手術) | キャンペーン価格 ¥286,000(税込) |
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モニター価格 ¥219,780(税込) |
鼻柱下降術 | キャンペーン価格 ¥231,000(税込) |
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モニター価格 ¥164,780(税込) |
Doctor このページの監修医について
円戸 望 Nozomi Endo
e clinic 統括院長
経歴
略歴
- 富山大学医学部医学科卒
- 高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
- Fort Wayne Parkview 病院
- 厚生連高岡病院
- 金沢医科大学付属病院
- 湘南美容クリニック新宿本院
- 湘南美容クリニック新宿南口院
- 湘南美容クリニック新潟院 院長就任
- 湘南美容クリニック金沢院 院長就任
- 2020年eクリニック金沢院開院
- 大手美容クリニック修正手術技術指導医
- 2021年eスキンクリニック開院
- 2022年富山院開院
- 2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
- 2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院